こんにちは。越後屋です。

今市場で盛り上がっているテーパリングへの思惑についての経緯を簡単にまとめました。

日銀は現在、金融市場に資金を供給するため、そして9月からは長短金利を操作することを目的に国債を定期的に買い入れています。買い入れの予定表については毎月月末に日銀HPにて発表されます。予定表には幅を持たせて買い入れ額や回数の目安が書いてありますが、これまでの推移としては

【中期債】1-3年と3-5年を合わせて月6回、1回あたり8200億円
【長期債】5-10年を月6回、1回あたり4100億円

というのが平均となっています。

これを踏まえてなぜここ最近、日銀が国債買い入れの額を減らす、いわゆるテーパリングを行うとの思惑が高まったのか。

まずは去年12月末に発表した『当面の長期国債等の買入れの運営について』で中期債と長期債について月あたりの買い入れ回数を従来の6回から5-7回に変更しました。ここで“5回もあり得る”との見解からテーパリングへの思惑が浮上。

次に25日に発表された日銀買い入れオペ通知。ここで中期債の買い入れが見送られました。この時点で4回の中期債の買い入れを行っており、日程的に26日が流動性供給入札、30日が2年国債入札、31日は日銀金融政策決定会合ということもあって今月は27日しか買い入れオペができない状況のなか、25日に見送ったことで中期債の買い入れが今月は最高でも5回となり、先月の6回から減少するということで一気にテーパリングへの思惑が高まり、債券は急落しました。

そして今日27日、中期債は無事買い入れオペが通知されたほか、長期債が通常の4100億円から4500億円に増額されました。これにより過度なテーパリング観測が後退し債券は買い戻され、金利は下がり円安となったはこびとなっています。

ただ、そもそも5-7回と日銀はすでに発表していますので今回のオペレーションは予定通り。日銀が何も発表していないのに市場が先走っている可能性はありますね。何はともあれ日銀の見解を待ちたいところです。なお、日銀の買い入れオペ通知は10時10分です。しばらくはチェックしたほうが良さそうですね。

FX(為替)を中心に株・債券などもフォローしている総合金融情報サイト
DZHフィナンシャルリサーチ 今日の目線!Facebook / Twitter
マット今井の勝利の方程式
→ 【告知】ザイFX!と共同で今井雅人がメルマガを始めました!「FXプレミアム配信with今井雅人」 → 詳細はこちら