こんにちは。越後屋です。
トルコ中銀が28日に新たな金融政策の枠組みを発表しました。1週間物レポ金利を現行の8.00%から16.50%に引き上げ、6月1日から新たな主要政策金利としています。同時に翌日物借入金利(下限金利)を15.00%、翌日物貸出金利(上限金利)を18.00%とすることも明らかにしました。今回の発表は金融政策の簡素化が目的とされていますね。昨年1月に中銀が1週間物レポ金利や翌日物貸出金利での資金供給量を制限したため、1週間物レポ金利は主要政策金利として活用されていませんでした。代わりに金融機関が資金調達失敗時の最終調達手段として設けられていた後期流動性貸出金利が政策金利として機能してましたが、この方法は中銀による金融政策を複雑化させ、金利先行きの不透明感を招くとして問題視されていました。今回の措置を受けて28日の外国為替市場ではトルコリラ高が進み、リラは対ドルで3%超上昇。
今回の発表は実質的な政策金利とされていた後期流動性貸出金利の16.50%と同率であるため引き締めを行ったというわけではありませんが、金融政策の簡素化と今後も引き締め策を講じていく姿勢を市場に示した形となったため、リラ相場にとってはポジティブな材料となっています。ただ、この措置を受けてエルドアン政権からの見解はまだ示されておらず、引き続き政府の対応を注視する必要がありますね。
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