インドネシア中銀は22日、政策金利である7日物リバースレポ金利を現行の4.75%から4.50%に引き下げることを決めたと発表。据え置き予想に反して昨年10月以来、約10カ月ぶりに利下げを行いました。声明では「インフレ率が中銀の予想より低下しているため利下げを決定した」「利下げは低調な融資やGDP成長を拡大させる」との見解を示しました。また、マルトワルドヨ総裁は定例記者会見で、今年に入ってからのドルルピアが13230-13420ルピア内での狭いレンジ相場となっていることを挙げ、「米利上げ観測が後退し、ルピア安への懸念が幾分低下したため利下げに踏み切った」と発言。
なお、7月末に発表された直近の消費者物価指数(CPI)は前年比3.88%と中銀目標の3-5%の範囲内に収まっていますが、中銀は「2018年は3.5%を下回ると見込む」とインフレ先行きには弱気な姿勢を示しました。また、2017年融資増加予想についても従来の10-12%から8-10%に引き下げたため、緩和政策が再開したのではないかとの記者団からの質問に対して総裁は「中銀の金融スタンスは中立的なまま」と述べ、現段階では追加緩和の可能性を否定しています。
なお、7月末に発表された直近の消費者物価指数(CPI)は前年比3.88%と中銀目標の3-5%の範囲内に収まっていますが、中銀は「2018年は3.5%を下回ると見込む」とインフレ先行きには弱気な姿勢を示しました。また、2017年融資増加予想についても従来の10-12%から8-10%に引き下げたため、緩和政策が再開したのではないかとの記者団からの質問に対して総裁は「中銀の金融スタンスは中立的なまま」と述べ、現段階では追加緩和の可能性を否定しています。