こんばんは、フジモトです。
一方で、南アフリカ商工会議所(SACCI)が発表する企業景況感は、ラマポーザ大統領への期待から1月に99.7まで上昇しましたが、4月は96.0と大統領就任前の水準まで低下しています。1-3月期GDPの低調な結果も受けて、市場では「ラマフォリア(ラマポーザ大統領がもたらすユーフォリア(多幸感))が後退した」「ズマ前大統領の10年間の負の遺産から回復するには時間がかかる」との指摘もあり、5日のドルランドは12.8934ランドと5月21日以来のドル高・ランド安水準を付けたほか、ランド円も8.56円まで下落しました。
米金利上昇や米保護貿易主義を嫌気した新興国通貨安が目立つなか、「ラマフォリア プレミアム(他のものより価値があること)」から比較的底堅く推移していたランドですが、今後は実体経済の強さが問われることになりそうです。まずは本日18時30分に発表される5月企業景況感に注目したいところです。